太陽光発電による売電収入を期待してソーラーカーポートの設置を検討している方は、次のようなデメリットも理解した上で設置を検討することがおすすめです。まず発電量が落ちるケースが少なくないことです。住宅の屋根に取り付けられている太陽光発電モジュールでは影が出来ることがほとんどありませんが、カーポートの場合は、地上に近い位置に設置されているので、季節によっては近隣住宅の壁面や周りの植えられている樹木などによって影になってしまうケースもあります。そのため、周囲の状況や季節の移り変わりによる環境の変化がないかどうかを事前に確認しておくことが大切です。

次に契約しても法的に増設の許可が下りない場合もあります。例えば建ぺい率や容積率の問題によって違法建造物扱いになって撤去しなければいけなくなってしまうケースです。そのような事態を避けるために業者に施工を依頼する前には、必ず建築確認の申請を忘れずに行っておくことが大切です。更にソーラーカーポートを後付けする場合、既存のカーポートの耐久性が不足している場合、追加で補強工事をしなければいけないことがあります。

実際に屋根の部分に取り付けられる太陽光発電モジュールの重量は一枚で15~20キロもあるので、設置枚数によってはかなりの重さになることがあります。その重量に耐えられる強度が無い場合は、補強のための追加工事費用が必要になるので、最終的な金額が非常に高くなってしまう場合があります。ソーラーカーポートを設置する場合、このようなデメリットも予想されることをよく理解しておくことが大切です。